システム開発の見積り ③見積りに必要な情報
2021.07.15
◆見積り前に確かめること
今回は、システム開発の見積りに必要な情報や準備について、フォーカスを当てて紹介します。システム開発の見積りは、元となる情報が正確であるほど精度の高い見積りができます。また、前回までのコラムでもお伝えしているように、見積り段階で具体的に要件が定まっていることが重要です。要件が固まっていないと、想定して見積もる部分や対象範囲外の項目がどうしても増えてしまいます。ソフトウェア、ハードウェア、ミドルウェアの対象範囲はどこか、システムに搭載したい要件、いつまでに導入する必要があるか等、方向性を定めた上で見積り前に開発業者にヒアリングを依頼しましょう。
開発範囲・要件は具体的ですか?
前提条件は明確ですか?
予算、期日はありますか?
リスクや優先条件は考慮していますか?
◆ ヒアリングの情報収集と提案依頼書の作成
システム開発を検討する際、要件を具体的に定めるといっても、どこまでまとめておいたら良いか分からない、専門的な部分は相談しないと分からない、といった声もあるでしょう。そのような場合は特に、見積りを依頼する前にヒアリングを打診しましょう。
打ち合わせ実施時点で提示できる情報を元に、ヒアリングをしてもらい、システム開発範囲や内容の認識を一致させます。また、予算や期日、優先事項も確認したいポイントです。予算が決まっているのであれば、予算内に実現できる提案・見積りが必要ですし、期日が最優先であれば、期日内での対応が難しいケースもあります。
ヒアリングや見積りをスムーズに行うには、提案依頼書を作成しておくことがベストです。提案依頼書によって要件や優先情報が可視化されるため、依頼側と受側で認識のズレがなくなります。提案依頼書には「絶対必要な要件・機能」と「あると便利な要件・機能」は分けて記載することがポイントです。本当に投資すべき機能と、費用対効果を検討すべき機能では、性質が異なる上に納期との兼ね合いや段階的に開発していくべきかまで、検討することになるためです。
提案依頼書の作成が難しい場合は、問題と解決・実現したいことをまとめておく程度でも重要な参考資料となります。
◆システム開発・再構築をご検討の際は、ご相談ください!
システム開発の見積りを正確にスムーズに行うために、具体的にどのようなシステムの導入が必要なのか、そのシステムを導入することで解決したい問題はなにか、会社全体で問題解決できるシステムなのかどうかという点を、明らかにしておきましょう。
弊社は、オーダーメイドの基幹システム開発を主軸に、創業以来30年以上、多くのシステム関連サービスを提供しております。オーダーメイドのシステム開発や再構築を主軸に事業を展開し、システム開発と合わせてインフラ管理・提案も行っています。システムのご提案・見積りを行う際は、要望を具現化するために必要なシステム機能を一覧にし、ひとつひとつの機能毎に費用を算出しています。システム開発やシステム保守にお困りの企業様はぜひ一度、お問合せ下さい。
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