人材不足をシステムの導入効果・メリットで解消

お悩み解決コラム

システム開発の失敗、その原因は?

2023.01.23

◆システム開発でよくある失敗とは?

IT活用が一般的になり、各企業はシステムによって生産性向上や業務効率化を実現させようとしています。しかし、多額のシステム開発費用を投資しても、システム開発の失敗は往々にして起こり得ます。たとえスケジュール通りの期限と、予算内の費用で導入ができたとしても、導入効果のないシステムであれば意味がありません。
システム開発でよく挙げられる失敗を見ていきましょう。

【失敗1. 現場の担当者の要望だけを組み込んだシステム】
一見すると、ユーザーとなる現場担当者の要望を組み込んだシステムが理想のように感じます。もちろん、実際にシステムを利用するユーザーの状況を把握しなければ、開発はできません。しかし、ユーザーはシステム全体を把握しているわけではないため、あくまで自身の利用する範囲で使い勝手や要望を挙げるでしょう。人によって使いやすさの基準が異なることも多く、他の機能との兼ね合いが考慮されないまま開発すると複雑化してしまうケースも少なくありません。

【失敗2. 社内またはIT部門で要件をまとめられない】
「どんなシステムを作りたいか」、「そのシステムを使ってどのようなことを改善・実現させたいか」といった情報をできるだけ具体的にまとめ、開発会社に伝える必要があります。曖昧な部分やまとまっていない要望は、システムにそのまま反映されます。具体的にまとめた要件は、現場担当者のユーザーに説明し、認識を合わせておくと良いですが、業務の変更がある場合は理解を得るのに時間を要するかもしれません。

【失敗3. 機能の必要・不要を見極めない】
要望が膨らむと、様々な機能を搭載したシステムになりがちですが、本当に必要かを見極める必要があります。上述したとおり、システムは使えなければ意味がありません。機能を盛り込みすぎると複雑化し、齟齬が発生しやすくなります。便利な機能ではなく、必要な機能のみで構成されたシステムにするという意識がないと、どんどん要望が膨れ本来の目的が見えにくくなってしまいます。

上記は依頼企業側に起因する失敗例の一部ですが、システム開発会社の人員不足や技術力不足も原因となります。昨今では、エンジニアの人員不足が課題となっているため人員を揃えること自体が難しいことで開発に着手できないケースやプロジェクトが中断してしまうケースも発生しています。

 

◆舵を切る人とコミュニケーションの重要性

失敗例で共通しているのは、「きちんと舵を取る人間がいるか」ということではないかと考えられます。情報システム部門や知見のある担当者がいない企業は、要件のとりまとめやどのシステム導入方法が適しているかを専門のコンサルティング会社に相談・委託するというのもひとつの手です。
また、社内や社外とのコミュニケーションが密に取れているかどうが、システムの質に左右します。自身の頭にあるものを説明して、相手にまったく同じものを想像させるのはとても難しいことです。「甘い赤い果物がほしい」と言っても、りんごを持ってくる人もいれば、いちごを持ってくる人もいるでしょう。社内外問わず、様々な知見を持った複数の人が介入するプロジェクトにおいては、しっかりと密にコミュニケーションを取らないと本当に実現させたいことや課題がしっかりと共有できないかもしれません。
どんなシステムがほしいかということよりも、システムで実現させたいことと、どんな課題があるのかを明確にして、しっかりと共有することが重要といえそうです。

 

◆基幹システム開発・導入支援、お任せください!

エイ・エヌ・エスは、オーダーメイドの基幹システム開発を主軸に、創業以来30年以上、多くのシステム関連サービスを提供しております。オーダーメイドのシステム開発や既存システムの再構築を主軸に事業を展開し、システム開発と合わせてインフラ管理・提案も行っています。また、ブラックボックス化したシステムの保守引継ぎや生産性向上・業務効率化のためのデザイン刷新、アプリ開発など、新しいビジネス展開のご支援やIT化やDX推進のための一歩を支援しています。
まずは検討段階、情報収集においても、お気軽にご連絡・お問合せください。

・IT-Trust (オーダーメイドのシステム導入で企業のDX推進を支援)
https://www.ans-net.co.jp/

・システム再構築(業務時間を削減し、生産性向上を支援するシステム再提案が可能)
https://www.ans-net.co.jp/lp/rebuilding/

・保守引継ぎサービス(最短1ヶ月でシステム保守の引継ぎが可能)
https://ans-net.co.jp/lp/maintenance/

・IT相談サービス(企業様が抱えるITに関するお悩み・ご相談を無料で受付)
https://www.ans-net.co.jp/it-advice/

・内製化支援サービス(システム開発の内製」を支援し、DX(デジタル変革)推進)
https://www.ans-net.co.jp/lp/insourcing/

 

関連記事
  • 基幹システムの再構築が必要な理由

    基幹システムの再構築が必要な理由

    ◆基幹システムの再構築にある背景 “2025年の壁”を目前に、基幹システムの再構築について着手し始めている企業も多いのではないでしょうか。システムの再構築を検討するタイミングとしては、利用している基幹システムの老朽化や時 …
  • IT需要拡大とIT人材不足の背景

    IT需要拡大とIT人材不足の背景

    ◆なぜIT人材が不足する? 企業がDXの推進を求められている今、IT業界の市場は拡大しています。そんな中で必要となるIT人材。昨今ではIT人材の不足が急加速しており、経済産業省は2030年には最大で79万人のIT人材が不 …
  • 【業務システム】現場担当者と経営者が求めるものの違いとは?

    【業務システム】現場担当者と経営者が求めるものの違いとは?

    ◆現場担当者が求めるシステムとは? 新たにシステム開発を検討する際、企業は何を軸にプロジェクトをすすめるべきなのでしょう。 システム開発のプロジェクトは、実際にシステムを使うことになる現場担当者の協力は必要不可欠です。い …
  • 【中小企業様向け】はじめてのシステム導入 ポイント

    【中小企業様向け】はじめてのシステム導入 ポイント

    ◆システム導入前に考えておくべこととは? DXの推進、2025年の崖、インボイス制度や電子帳簿保存法の対応など、ビジネスにITは必要不可欠となっています。 中小企業のシステム導入が加速している中、業務システムの導入を検討 …
  • システム導入の失敗とは?

    システム導入の失敗とは?

    ◆システム導入で失敗する原因は? 大きな目的として業務効率化のために導入するシステム。しかし、残念ながらシステム導入に失敗してしまう企業もあります。どのシステムにおいても、コストをかけて導入を決めるわけですから、慎重に導 …
  • 企業のIT課題解決の考え方

    企業のIT課題解決の考え方

    ◆企業が抱える課題は自社で解決できるのか? IT導入の必要性は認識していても、実際にどこから検討をはじめればよいか分からないといった悩みを多く耳にします。 “現場から課題の声は上がるが、どのように解決すべきか分からない” …
  • システム導入のスケジュールについて

    システム導入のスケジュールについて

    ◆システム導入までに想定しておくべきスケジュール スクラッチ型のシステム導入を検討する時、導入までのスケジュールを立てておく必要があると思います。しかし、一般的に導入までにどのくらいの期間が必要なのか分からず、予定が立て …
  • システム開発の失敗、その原因は?

    システム開発の失敗、その原因は?

    ◆システム開発でよくある失敗とは? IT活用が一般的になり、各企業はシステムによって生産性向上や業務効率化を実現させようとしています。しかし、多額のシステム開発費用を投資しても、システム開発の失敗は往々にして起こり得ます …
  • システム開発の上流工程について

    システム開発の上流工程について

    ◆上流工程について知る システムは、要件定義や設計、開発、テスト等、各工程を経て作り上げられます。その中で主に要件定義と設計に関する“上流工程”と言われる工程についてみていきます。 日本ではよく、「ウォーターフォール型」 …
  • Visual Basic 6.0(VB6)のシステム移行が必要な理由

    Visual Basic 6.0(VB6)のシステム移行が必要な理由

    ◆Visual Basic 6.0(VB6.0)のシステム 現在でも、VB6.0で開発された業務システムを利用している企業は多いのではないでしょうか。メンテナンスや機能改修を加えて利用し続けているというケースも少なくない …

CONTACT US

まずは 現在お考えの
“デキたらいいな” をご相談ください。
経験豊富なプロジェクトマネージャーが
回答します。
お電話でのお申し込み・ご相談は今すぐ!
受付:9:00~18:00(土日・祝日除く)

本ウェブサイト内において、アクセス状況などの統計情報を取得する目的、広告効果測定の目的で、当社もしくは第三者によるクッキーを使用することがあります。
なお、お客様が個人情報を入力しない限り、お客様ご自身を識別することはできず、匿名性は維持されます。
また、お客様がクッキーの活用を望まれない場合は、ご使用のWebブラウザでクッキーの受け入れを拒否する設定をすることが可能です。

Copyright © A.N.S corp. All Rights Reserved.

TOP