ITシステムの「2025年の壁」とは
2020.09.10
◆ITシステムにおける2025年問題
メディアで話題になっている「2025年問題」。日本はますます少子高齢化がすすみ、2025年には人口の年齢別比率が変化し、超高齢化社会になると予測されています。そうなると、雇用や医療面など、現状の社会の構造に影響がでることで多くの課題が発生します。
一方、企業からの視点で見ると、企業がもっとも重要視しているのが、ITシステムの2025年の壁です。
経済産業省の『DXレポート~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開~』では、企業が保有するシステムの老朽化問題やデジタルトランスフォーメーション(DX)が進まないことが要因で、年間12兆円の経済損失が生じる可能性があると指摘されています。
(※DXについての詳細は、前回のコラムをご覧ください。)
今後、ビジネス活動そのものがITシステムをベースに展開する必要性が大きくなると想定されています。オンラインでの商談やテレワークの勤務体系などは、既に耳になじむワードになりつつあるものの、システムの老朽化、ITの技術不足、システム担当者不在など、ITシステムの開発や導入に関わる課題を抱える企業が多いのが実情です。そのために、業務システムの再構築(リプレース)や新規システムの導入、欧米諸国より出遅れているデジタルトランスフォーメーション(DX)の実現がITシステムの2025年の壁を乗り越える鍵になると考えられています。
◆2025年の壁を乗り越えるための準備と対策
将来的にデジタルトランスフォーメーション(DX)を実現させるということを目標に掲げたとしても、はじめの一歩として行うことは、現行システムの調査ではないでしょうか。
なぜなら、今、業務の中心となって稼働しているシステムを見直すことで本当に必要な機能や業務が見えてくるからです。利用しているシステムに搭載されている半分以上の機能を活用していないといった企業はかなり多く存在しています。それは、システムの導入に、お金・時間・労力をかけたにも関わらず、その半分を捨てていることを意味します。現行システムを見直し、「事業展開の根幹となっている機能」「業務に必要不可欠だと思っていたが実際には不要だった機能」「業務の変化によって確実に追加が必要な機能」などを明確にすることで、方向性を可視化することが大切です。
現行システムの調査ができれば、システム再構築(リプレース)やシステムの刷新などの検討が進みます。また、外部環境の変化に応じた管理体制の見直し・構築や新しい世代への技術継承をすすめることで、旧体制や古い知識に起因した運用コストの削減や業務効率化をはかりたいところです。
時代の変化に合わせたシステム・人材・組織を目指すことで、今後のITシステムをベースとしたビジネス活動により早く近づけるのではないでしょうか。
◆現行システムの見直しとシステム再構築の検討
前述でも記載したとおり、現行システムの見直しとシステム再構築は、2025年の壁を乗り越えるための一歩になります。
エイ・エヌ・エスでは、現行システム無料診断ツールを用いて利用していない機能の抽出と主に利用している機能の把握を行います。現行システムのパフォーマンスを可視化し、根幹となっている必須業務と再構築の必要がない機能を精査し、システムの見直しを行います。
しっかりと要件や業務をヒアリングして機能を精査することで、実態に即したシステムに再構築が可能です。また、将来的な機能追加や新たなシステムの開発・導入にもお力添えをすることが可能ですので、是非一度、お気軽にお問合せください。
★詳しくはこちら
⇒システム再構築 https://ans-net.co.jp/lp/rebuilding/
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