システム保守の重要性とコストについて
2022.03.01
◆システム保守の重要性
リモートワークや在宅勤務といった勤務体制が推奨される昨今、ますますシステムの重要度は上がっています。システムを安定的に利用する“いつも通り利用できるシステム”を維持するためにはシステムの保守は欠かすことのできない業務です。
保守業務は大きく分けて、「予防」「修理」「改善」の3つがあります。
「予防」は、システムの不具合が起こらないよう問題がないか日々点検を行い、定期的に必要なアップデート等の対応を行う作業です。
「修理」は、障害が発生した場合、障害の原因を突き止めて修正する作業。システムの修復や障害の根本となる問題をなくすことで安定して利用できるように対応します。
「改善」は、ソフトウェアやハードウェアの環境変化に伴う対応や、業務の変化や利用ツール等の変更に伴って必要となる作業を指します。
この3つが成り立つ保守体制がないと、安定的にシステムを利用することは難しくなります。
システム保守が重要である理由は、システムを安定稼働させることでビジネスの機会損失を防げるためです。システムは“導入”することが目的ではなく、安定稼働させることで業務効率化という効果を発揮させ、ビジネスの生産性を向上させていくことがそもそもの目的になると思います。その目的を持続させ、ビジネスを円滑に進めていくためにも、システム保守は重要であるということがわかります。
◆システム保守のコストについて考える
システム保守の重要性が分かったところで、コストついて考えてみましょう。システム保守は、以下のような内容に対して保守運用のコストが発生します。
・アプリケーション上のバグ発生時の対応
・サーバートラブルによる通信障害などへの対応
・その他運用におけるトラブル、問い合わせへの対応
・操作方法における問い合わせへの対応
・ソフトウェア使用において起きるバグやトラブルへの対応
・ネットワーク障害の一次切り分け
・データの保持、バックアップ
・OSのアップデート
そして、システム保守(ソフトウェア保守)にかかる必要な年間費用の目安が、システム開発費用の5~15%程度といわれています。例えば1,000万円の開発費用がかかったシステムの場合、15%で換算すると保守費用は年間150万円、月額125,000円前後が目安となるわけです。こうしてみると、ランニングコストとなる月額費用の負担は重たいため、対応が遅い、コストに見合った作業内容ではない、などの問題がないよう、システム保守を委託する際は、対応範囲や作業内容、時間等、気になる点は確認してみましょう。別途、システムの規模や仕様の難易度によって変動しますが、参考にしてみてください。
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