Visual Basic 6.0(VB6)のシステム移行が必要な理由
2022.12.16
◆Visual Basic 6.0(VB6.0)のシステム
現在でも、VB6.0で開発された業務システムを利用している企業は多いのではないでしょうか。メンテナンスや機能改修を加えて利用し続けているというケースも少なくないと感じています。
VB6.0は、Microsoftが開発・提供しているプログラミング言語です。最初バージョンであるVB1.0が発表されたのが1991年。1998年に最新版のVB6.0登場し、ビジネスの現場で使われるシステムに広く使われてきました。
VBの最終版がVB6であり、以後新しいバージョンは開発されていません。後継となる言語として、VB.NETがありますが、VB6.0とは仕様に変更点があり直接的な互換性はなく、まったく異なるものとされています。VB6.0のシステムを単純にVB.NETにアップデートということにはならず、VB.NETに再構築する、という認識の方が近いでしょう。
DX推進のための重要課題として、レガシーシステムからの脱却がありますが、VB6.0のシステムを利用し続けることは、DX推進を妨げる課題を抱えていることに繋がると言われています。
◆具体的なリスクとは?
VB6.0が登場してから長い時間経過していますが、開発環境はすでにサポートが終了しているため、継続して利用することは様々なリスクが生じます。
・セキュリティリスク
冒頭で述べたとおり、VB6.0の開発環境のサポートが切れていることから、例えば今後、脆弱性が発見されたとしても、セキュリティ更新プログラムがMicrosoftから提供されることはありません。
・追加や改修にかかるリスク
VB6.0のシステムを使い続けたり、開発環境を使ってシステムを修正したりすること自体がセキュリティリスクを増やすことにつながります。
・運用にかかるリスク
VB6.0は古い言語であるため、扱うことのできるエンジニアは年々減少しています。システムを維持するためのエンジニアの確保が難しくなり、多額の費用が掛かる可能性があります。
上記以外にも、VB6.0のシステムを利用し続けることのリスクは、今後ますます増えていくでしょう。
致し方なく、古いシステムを使わなければならない状況であるという企業も多いかもしれませんが、システムを刷新することにより、コストの削減や効率化に繋がるケースもあります。
システムを刷新して、業務改革・効率化を進めてみてはいかがでしょうか。
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