RPAとは?―生産性向上のためのビジョン―
2019.01.07
◆ RPAってなんだろう?
最近、メディアやビジネスの現場でよく耳にするようになった「RPA」。
高齢化による労働力の減少で企業の人材不足が問題視されるようになり、人材に代わる労働力として、主にバックオフィスにおける業務の代行を担うことが期待されています。
RPAとは、人間のみが対応が可能と言われてきた業務をロボットで自動化することを実現します。
RPAで自動化しやすい業務としては、作業手順が明確で標準化されたルールがあること、手作業が多く人為的エラーが発生しやすい作業であることが適しているようです。
データの集計・出力、入力代行、情報の突合・チェックなど、ある程度、運用フローが確立している業務はRPAに適した業務として、今後、人の手に代わる業務であると考えられています。
RPAによって業務の代行が実現できれば、人材に代わる労働力となるだけではなく、定年や退職といったことによる人的要因での採用や引継ぎにかかる時間やコストがなくなり、24時間稼働し続けます。また、業務の変化に対してもルールを書き換えることで柔軟に対応することが可能であり、ミスの再発をすることもありません。
業務が自動化されることで飛躍的に効率化され、企業が抱えるリスクや課題を解決することに大きく貢献してくれるのではないでしょうか。
◆RPAを活用するには?
RPAを導入することの大きなメリットは、以下の内容があげられます。
①人件費のコスト削減
作業品質を維持したまま、大幅に作業時間の削減が期待できます。24時間稼働するだけではなく、同時に人材採用にかかる費用の削減も実現します。
②業務の処理スピードアップ
RPAを導入すると維持にかかるコストは、一般的に派遣のフルタイム従業員の月給1/3ほどと言われているようです。そのため非常に高い費用対効果が期待できます。
③正確な業務の遂行
人が行う作業には、ミスが出る可能性が必ずあります。しかし、業務内容に則したRPAを導入することでミスのない業務の遂行が実現します。
④戦力的な業務に時間がかけられる
人間にしかできない仕事に時間をかけることができるので、競争力を高めようとする企業には大きなメリットをもたらすのではないでしょうか。
⑤人員の入替等によるアウトプット・インプットの時間削減
担当者の入退社の度に業務のインプットとアウトプットの時間が必要となりますが、RPAであれば、引継ぎや教育にかかる時間も削減できる以外に、人間関係のトラブルも発生しません。
もちろん一概に、RPAの導入をすれば効率化に繋がるとは言いきれません。
きちんと自社の運用に対する計画・整備を行った上で効果測定を行い、適合性を確認する必要があるでしょう。また技術の理解や現場への浸透を円滑に進めることも必要です。
RPAの導入だけでなく、企業の方針ややりたいことはなにか、それを実現するために最適な手法はなにか、実現に必要なデータや人材を確保できているか、考えることが重要となります。
業務効率化やRPA、AI、基幹システム構築という様々な手法がある中、企業ごとに段階を見極めて運用に合わせて導入を検討することで、生産性向上と企業価値向上の効果が期待できるのではないでしょうか。
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