
DX=IT化ではない?その違いとは
◆DX(デジタルトランスフォーメーション)≠IT化

DX(デジタルトランスフォーメーション)という言葉が徐々に浸透し、その意味をぼんやりとは分かっているものの“IT化やデジタル化のこと”“システムを導入すること”など、説明しようとすると中々難しいと感じる方も多いのではないでしょうか。
DXとは、デジタルトランスフォーメーションの略語ですが、直訳すると「デジタルによる変容」です。デジタル技術を活用して、ビジネスモデルや企業変革をしていくことを意味しています。企業がどのような方針で今後の事業運営をしていくかが根幹となり、大きな意味でのビジネスモデルの目標を指しています。
一方でIT化とは、効率化や生産性向上等の目的のためのIT導入やシステム開発であり、あくまでDXにおける手段のひとつといえます。
例えば「リモートワークのためにクラウド型のシステムを導入した」というのは既存の過程に対してIT化を実現したことになり、「店舗販売中心のビジネスモデルをECサイトのビジネスモデルに変革した」といったように、これまでの運用や仕組みそのものが変化することをDXの実現といえます。
◆DXの推進は、IT化が前提

DX≠IT化とはいっても、その関係は密接であり、DXという目的のためにITという手段を用いると考えられます。
企業がDX推進を目標に掲げた際には、「IT導入」を先行して検討するのではなく、企業全体で今後のビジネスモデルの確立を目指すことが最も重要となります。そのビジネスモデルを具現化するために、どのようにITを駆使するか、適したIT導入方法はなにかを、具体的に検討していく必要があるでしょう。
前回のコラム“2025年の崖が影響するものとは”で記載したとおり、2025年までに一歩ずつでもDXを推進していかなければ、企業は大きなリスクを抱えながら経済活動を進めていくことになりかねません。大きな意味でのビジネスモデルの目標を掲げることができても、まずは自社システムの老朽化やブラックボックス化の解消を優先すべきといえる企業も多く存在するのが実情です。
基盤となる環境を整えた上で、データの電子化などによる業務効率化や多様な働き方に対応するリモート環境の整備等、DXに繋がるIT活用を積極的に行うことは、今の企業にとって重要となる分岐点といえそうです。
◆システム開発・導入によってIT化を実現し、DX推進を支援!

DXという目的達成のために必須であろうIT化。
自社内の既存システムに課題を抱えていたり、IT活用がうまくいかないなど、DXや2025年の壁という目的や課題を前にして、悩みを持った企業も多く存在するでしょう。
エイ・エヌ・エスは、オーダーメイドの基幹システム開発を主軸に、創業以来30年以上、多くのシステム関連サービスを提供しております。オーダーメイドのシステム開発や既存システムの再構築を主軸に事業を展開し、システム開発と合わせてインフラ管理・提案も行っています。また、ブラックボックス化したシステムの保守引継ぎや生産性向上・業務効率化のためのデザイン刷新、アプリ開発など、新しいビジネス展開のご支援やIT化やDX推進のための一歩を支援しています。
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