謹賀新年 2022年IT業界の将来性を見る
2022.01.06
◆世界的にみるIT業界の今
2022年という新たな年を迎え、今年はどんな年になるのでしょう。ここ数年でテレワークやオンライン等、デジタルを活用したコミュニケーションが浸透し、今後さらに加速していくことが予想されています。また、電子証明書や電子契約等の電子商取引の普及や、多くのクラウドサービスも定額制のサブスクリプション型がさらに浸透していくと想定できます。ITの重要性が高まっている中で、IT業界の将来性についてみていきましょう。
今や世界的にもトップ産業となっているIT業界。
世界時価総額ランキングでは、1位はアップル、2位はマイクロソフト、3位はGoogleの親会社にあたるアルファベットと上位にランキングに入る半数以上がIT企業です。(2021年12月現在)
“時価総額”は、株価×発行済み株式数であり、株は市場からの評価をあらわします。時価総額が高いということは、会社の価値が高く将来性が期待されている企業ということを意味します。
1位 アップル
2位 マイクロソフト
3位 アルファベット
4位 サウジアラムコ
5位 アマゾン・ドット・コム
6位 テスラ
7位 メタ・プラットフォームズ
8位 エヌビディア
9位 バークシャー・ハサウェイ
10位 テンセント・ホールディングス
◆高まるIT需要と今後の課題
IT業界と言われる「インターネット・Web業界」「情報処理業界」「ソフトウェア業界」「ハードウェア業界」は、世界的トップ産業でみても分かる通り、市場規模の拡大が見込まれています。自動車の自動運転や小売業界の無人化等はAIの技術が活用され、不動産・医療においてもVR技術が活用されてきています。IT需要は益々高まり、私たちの生活も利便性の高いものへと変革していくでしょう。
一方でIT需要の拡大に伴い、IT人材の不足や長時間労働なども課題となっています。IT人材の不足は、業界の需要拡大と少子高齢化を理由に加速しており、中高生に対するプログラミング教育の義務化や若年層を対象としたIT関連教育サービスを提供する民間企業が増加傾向にあるなど、様々な解決策が実施されています。
IT人材が不足していることによって、エンジニアの長時間労働という課題も生まれていますが、これは人材不足だけが要因ではなく、IT業界の多重下請け構造も背景に挙げられます。下請けにあたる企業は、元請け企業から低コストで厳しい納期を迫られるケースも多く、長時間労働という状況に陥りやすくなります。この課題を改善すべく、昨今アメリカで多く取り入れられているウォーターフォール型への開発手法の見直し等も必要なのかもしれません。
2022年も間違いなくIT需要が加速し、それに伴う課題も浮き彫りになるでしょう。企業においても、IT活用は事業発展のために避けては通れない道となりそうです。
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